「そこら辺の人」は世界で一番賢い
〔投資〕サイレントマジョリティを侮るなかれ
あなたも週末、家にいたでしょ?
コロナウィルスが流行っている今日この頃。
自粛が求められているのに、鵠沼海岸の人出が多いとか、
吉祥寺の商店街はこんなに混んでいた、という報道があった。
でも皆知っての通り、全体としての人出は明らかに減っているし、
ほとんどの人は家か精々スーパー、コンビニしか出かけていないと思う。
8割まで接触を減らせたかはわからないけど。
市井の人々のレベルは極めて高い
マスクはいつまで経っても供給されないし、今のところ日本は
ニューヨークやイタリアほど状況は悪化していない。
報道は玉石混交…いやむしろ、外れたものの方が多いかもしれない。
だけど知識教養が一定水準を超えた人なら、
・空いた電車に居るよりもカフェの会話の方がよほどリスクが高い
・若年層の感染リスクは低いけれど、周囲へ移す危険がある
・マスクの効用は不明だけど、顔を触らないだけでも有用
→ま、手洗いマスクして人と会わず大人しくしておくか
くらいの無理のない最適解で行動しているんだよね。
一般人はちゃっかり情報を取捨選択し、咀嚼できているのだ。
あなたと同じようにね。
投資への応用1:悲観論に飲まれるな
大抵株価が下がってテンションが落ちるようなときは、暗いニュース
ばかりが目に入り、「ダメ」なところ探しになってしまう。
だけど、①株はGDPが、経済が成長する限り上昇する可能性が高い
②人間は自分が他より優秀と思い込むバイアスがある、の2つは大切。
いつかはウィルスに打ち勝つ習慣や医薬品が出てくるし、そうしたら
景気も持ち直す。ましてや、今ですらほとんどの人がそういう習慣を
実施している。株価もそれを期待して戻る、と思えるんじゃないかな。
投資への応用2:サーベイを見よ
世の中には、そんな「優秀な一般人」の意見を集めた経済指標がある。
例えば「ISM製造業景況感指数」「景気ウォッチャー調査」など。
前者は米国製造業の購買担当者が、後者は日本のタクシー運転手や
デパートの店員といった「景気に目ざとい一般人」が景気の良し悪し
を答えており、市場関係者でなくてもデータを見ることが出来る。
これらの数値が下がっているときに株価に強気になったり、逆に
上がっている、あるいは大きく下がった時に弱気になってしまうのは、
利益を失う危険信号だと思った方がいい。
というか、こいつらが上がっている時に株を買って、そうでないときに
債券を買う、みたいな単純な方法でも変なプロより勝てちゃったりする
からね…思い込みって怖いんです。
そんな簡単な内容だけど、とりあえず書いているうちに慣れてくるだろ…